まだまだ

石巻南三陸町をまわる。

石巻市役所の落ち着いた感じに同行者が感動。

6月に来た時は戦場だったらしい。

南三陸町の役場は高台のテニスコートに臨時に建てられたもの。

働いてる方達はまだまだ戦場の様子。

それでも町は6月より確実に綺麗になっているけれど。

大川小学校にも立ち寄らせていただく。

仙台からいらした学校OBだと言うおばさまが「このへんの子なら裏山に登れるわ」とおっしゃる。

外国人の方を被災地に案内していたタクシーの運ちゃんが、「結果論だべ。山さ逃げて一晩そこでどうする?」とおっしゃる。

すぐそこに大きな大きな川。見渡す限り平坦な景色。裏に立ちはだかる山。

「その時のことを誰が責められる?でも、保護者の思いは受け止めなきゃいけない」

防災関係の専門家に聞いた時はそう言っていた。

「結果論だべ」そう言った運ちゃんは、自宅の屋根に登って助かったそうだ。

「登れるわ」と言ったおばさまはご親族を亡くされているとの由。

たまたま居合わせた皆でただ手を合わせる。

できることはとても少ない。

まだまだ、マダマダ。