クリエノート(memo)

(もうちょっと書くかもしれないし書かないかもしれないけど、まとまってないままとりあえず残しておきたいクリエノート)(memo)

 搭乗券はミシン目で切り取られていた。

 19日にクリエの入口をくぐって、Boarding Pass を渡された時、「002」っていう数字が案外印象的で(あんな小さいのに)、ロビーでも渡された人が「何番!?」「002、同じ、一種類だね?」っていう確認を、ついしちゃったりしていたわけなんですよ。

 一瞬、一瞬ね、これは何かの抽選券か何かの番号なのか、これでグループ分けされたりするのか!?的な。いや、抜群な客席との距離の取り方を誇るで有名な(知らんけど)They武道さんがそんなことはしねーんだよ、っていうことは頭ではわかってるんだけどね、でもクリエの初日の精神状態って尋常じゃないからさ…。

 どうやら一種類で、これは搭乗券というやつで、They AIRLINEという航空会社から発行されているもので、これに名前を書いて(書くスペースがあった)、飛行機に乗って目的地のOur dreamに向かうわけで…、っていうのはまじまじとその名刺サイズカードを見てわかるんだけど、「002」がセカンドフライトってぱっとわかんなくて、正直、「001、って書いたやつは印刷ミスったんだろうか、それとも明日違う便数が書いてあったりするんだろうか」って思ったよね…。

 それでさ、暗くなって、飛行機の離陸音がして、林くんの声で「機長のThey武道です」ってアナウンス入って、うぉぉぉ飛行機ぃぃぃ乗ってるぅぅぅ、みたいになって、やまもっちゃんの「当機はウチワの使用は禁止となっております」で、うぉぉぉ設定ぃぃぃってなって、「ウチワも浮気も禁止です」で、天才ぃぃぃってなって、江田ちゃんの最後が「それでは、Theyたくなひとときをお楽しみください」みたいなやつでまた、うぉぉぉTheyたくぅぅぅ連載タイトルぅぅぅ、ってなって、もうこのアナウンスだけで元取ったからこれで終わりでもいいんじゃないかな、みたいな…まだ本人たち出てきてないんすけどね…って…。

 音楽入って、するっと中央サイドの扉から3人しゅたたって入ってきて、台の上にぎゅっと並んで立った時、去年のクリエが終わった後の雑誌で林くんが、もう次のオープニングは考えてある、やまもっちゃんには話してる、みたいなこと言ってたその意味っていうか、その段階で飛行機ってコンセプトだったのかどうかはわからんけど、でも1年前から思い描いていたオープニングが今、形になっているのだ!しかも最高だ!完璧だ!…ってなって、まだ本人たち一言も発してないし、1曲目始まってもいないですけどね…って…。

 林くんの頭の中は何層構造になっているのかという尊敬。

 まじまじと搭乗券を見ながら、林くんの自信はこっから来てたのかなー…って。いや知らんけど。わからんけど。でも搭乗券印刷されたの見たらなんか、これいけんじゃね?って私だったら思うかも、的な物語。

 自信がある、というのは、実際どうなのかとか全然わかんないし、自信がある、と文字で読むとほぅそうなのかって思うけど、クリエのステージの上の林くんはもうなんというか自信以外の何物でもなかった。確信しました、っていう言葉使いにも表れる、ほんとに、自信、としか言いようがないもの。

 ニコニコと美しい声でサラサラと進行していくのでちょっと忘れがちだけど、言ってること全部上からですごい素敵(ほめている)。どこが、って詳しく説明できないのがくやしいと思うほどに、強気で自信家の林くん。ローラーできないりょうちゃんに、「だから(歌舞伎で)はずされたのかなぁ〜」って超ニッコニコしながら言う。あと、去年のMCの時に必死に進行している林くんをしり目に、江田ちゃんがゴルフスイング始めたり(眠かったのかもしれない)、りょうちゃんが壊れたブレスレット?を必死で直していたり(無事復旧できたら「なおった!」って絶叫した)したことをきちんと記憶していて、一年ごしで「ひどかったんだよ!」って訴えたりするの。

 コンセプトも考える、各人のやりたいことを総合的につなげる、振付も割り勘(りょ「今回はけっこう、(振付)割り勘したよねっ」、しょ「何も支払ってないけどね」)してる、延々歌ってる、基本の進行係をする、しぬほどやることあるはずなのに泰然自若、客席もよーっく見てるから、写真撮る時に「誰担かわかるようにペンラ上げて!」なんて言葉も出てくる。誰担かわかるように、っていうのはつまり、赤か紫か黄色にしてねって話で、ペンライトの色を客席のそれぞれが意識して切り替えているっていうことをわかっています、っていう意思表示にほかならず、智くんが来た時のMCの押せ押せの感じとかももう、ほんと、ほんっっっと、おまえジャニーズ大好きだな!いつかThey武道のファンクラブが

できたらあんた0番でいいよ!みたいな!(そういう話!?)

 江田ちゃんについては革命ではないかという結論になる。

 ステージに移動したいっちばん最初の声が江田ちゃんの「いくぞクリエ!」なのも「!?」ってなったし、最初の煽りが「幸せになって帰れよ!」なの「!?」ってなったし、関西弁のつーよさんがめっっっちゃよくしゃべるしちゃんとツッコミするのも「!?」ってなったし、原めぐ寺つぐと普通にコーナー回してんの「!?」ってなったし、江田ちゃんがしゃべらないからMCはセンターにしたの、っていう取り決めの下にセンターにいて、でもすげぇしゃべってんの「!?」ってなったし、俺らもオリジナル曲ほしいなぁって思ってさっつってキーボード出てきた時マジ「!?」つってひっくり返ったし、みんなで踊りたいでーすってやり始めたのも「!?」だし、ふっつーの顔して「ビバにゃんにゃん!」

って言い始めた時「!?」ってなったし、なんのためらいもなくバット振る振付「いつもの〜」って言い出した時マジ「!?」だったし、ソロでギター持ってた時も「!?」ってひっくり返ったし、最後の最後の曲のHappinessも「最後はみんなで幸せになろうぜ!」って叫んでて「!?」だったし、いつだったかの終わりの挨拶の時に「俺らについて来いよ」って言い切って、りょうちゃんに「!?」って顔されてたし!

 これは革命ではないのか!

 最後の最後に緞帳前で挨拶して、ハケ際に泣きそうなりょうちゃんが「手振って!」とか「たりないよ!」とか「おれたちのなまえはー!」とかやってる声の向こうで負けずに「みんなに伝えてね!」って叫んでるの。みんなに伝えてね、俺ら呼んでねって伝えてね!って、ほんとに、ハケるぎりぎりまで。俺らが会いに行くから、呼んでね!そう、みんなに伝えてね!って。

 いっぱいいっぱい、形にならない思いとか、言葉にならないやりたいこととかを抱えていたのかもしれないし。いや知らんけど!

 でもこのタイミングでほんと、革命みたいに、決壊みたいに、泉みたいに湧き出てくるのって、それは「年に1回のこの機会」を逃したくないっていう強い気持ちなのかなぁ、とか。

 やめちまえ!って聞かせてもらえるカーテンの向こう側。

 りょうちゃんは、最初の挨拶で「来ましたよ!来ましたよー!」って叫んで、「何が来たの!?」って言ったの。初日。\ぜいぶどうー!/の声は通らなくって、翌日もう一回チャレンジした後は、「来ましたよ!They武道が来ましたよっ!」って自分で叫んで。そして、最終日に、「みなさんはThey武道のものっ!」って、言い出した。「They武道は!?」\みんなのものー!/が通った時、うれしそうだったな〜…。

 最後の最後、じゃあねじゃあね過去にぼくらは手を振ろう、って歌いながら、泣きそうな、っていうか、涙は流れてないけど完全に泣いてる顔で必死に拳を振り上げてる顔、とか。江田ちゃんに、ほろっと、(なないろの空へ、は)「ふたりにプレゼントしたくてさ」って言われた時の、ぐっときすぎてもうどうしたらいいかわかんなくって前髪かき上げて照れた空気を隠せないままに「いい人キャンペーン?」ってつぶやいた時の顔、とか。そういうことばっかり、おぼえてる。

 すっっっごいガラ悪い感じのとことか、ツッコミするとすっっっごくキツくなるとことか、駄々こねまくりのとことか、わりとストレートにそういうのがこっち側にも投げつけられてた、ような、気がする。ちょっとだけ、なんだろうけど。振付むずかしいですーってバルコから言った大河に「ダンスやめちまえ!」、バイオリン持ってこなかったーって言ったヒロミに「バイオリンやめちまえ!」、写真うまく撮れなかった原ちゃんに「カメラマンやめちまえ!」、振付でぐだった江田ちゃんに「自分がやりたいって言ったんじゃん!だからやらせてんじゃん!!」、みんなからThey武道怖いって言われてるのは絶対黄色のせいだって林くんに言われて、客席しぬほど頷きまくってたけど、そういうとこ、今回結構

ストレートに出してたよね?って。

 カワイイとカッコイイの紗幕をまとってそれに隠れている身体が、一瞬隙間から見えたような、見えるように紗幕をさっとあげてくれたような。踊っててくれれば、感情も思いも願いも焦燥も伝わるような気がしてるけど、もっと伝えたいことも、伝わることも、ほんとはあるのかもしれない、って。