「またあした!」

湾岸Live 宇宙Six 11月4日2部、アンコールが終わろうとしていたその時、りょうちゃんは、

「またあした!」

って、言った。

1部(初回)では、幸大さんが挨拶して、それで終わりだったように記憶している。

1部終わってから、たぶん、挨拶全員しよっか、っていう変更が入って、それで、一人一言ずつ挨拶ね、ってなった、そんなふうに見受けられた。

りょうちゃん、3番目だったか4番目だったかな。何言おうか、ぱっと出てこないような一瞬、本当に一瞬の間があって、直後に、

「またあしたっ!」

って、言ったの。

ぶれねぇ、って思ったのねww

なんてゆーの、あの、たまたま誰かに連れて来られてその一回だけ見る人にも理解できるよう説明する、ことが求められる昨今の世情を知らないわけでもないだろうに。

入れなかった・入れない人の気持ちを考えないような言動をすると、村焼かれるんじゃね? っていう昨今の状況下で、「またあした!」って。

明日入れないひともいるというこの状況下で、「またあした!」

村どころか国を焼かれるよ!?っていう話だなーって思って。

その、村焼かれるよ的な案件で、私、すごいおぼえてることがいっこあって。

They武道の、初単独の時だったと思うんだけど。2014。

「ずっと前から応援してくれるひと」とか「昔から応援してくれるひと」っていう意味合いのことを、結構口にしてたんだよね、あのひと。

し、新規でごめんな…って思いながら聞いてたんだけど。

勿論、りょうちゃんがそう言った後には、江田さんなりしょーちゃんなりの、すかさずの「最近僕たちのことを知ってくれた人も」的なフォローが秒で入るわけですよ。

せ、世話かけてごめんな…ありがとうな…って思いながら聞きましたよねっていう。

そんなことを思っていたんですけど。

でもあの、なんか、2017年のこの秋に、「またあした!」を聞いた時に。

あ、違った、って、思って。

あの時、2014年の時、新規でごめんなって思ってたけど。

そういうことじゃなかったわ、って、急に思って。

あのひとは、昔応援してたけど今はその会場にいないひとにも、昔は応援してないけど今この会場にいるひとにも、今応援してるけど昔応援してなくて今会場にいないひとにも、等しく、「昔から応援してくれて、今ここにいてくれて、感謝している」ということを伝えたかったのではないかと。

なんでか、急に、そう、思って。

新規でごめんなって思ってたけど、そういうことじゃなくて。

そのくらいのつもりだから、そのくらいのつもりでいろ、と。そういうことだったのではないかと。

それは、信頼なのではないかと。

信頼がたぶん熱くて厚すぎるから、りょうちゃんは、客席はなんでも知ってるしなんでもできると思ってる。

だから、「なにしにきたのっ💢」て、おこる。

クリエのね、2015年。

みんなのもの! が突然できた時。

あの時、りょうちゃん最初の、一番最初に声出す時に、「来ましたー!」て叫んだ後で、客席に「なにが来たのー!?」てやってて。

多分、「なにが来たのー!?」\ぜいぶどうー!/て、やりたかったと思うんだ。

オープニング一発目に、「なにが来たのー!?」\ぜいぶどうー!/って。

でも、何の準備も前フリもなくで、客席はそれできなかったの。ぜいぶどうーって、言ってたひともいたんだけど、ステージまで通らなくってさ。

3公演目くらいまでやってたかな。でも、できなくって。

そういうことが、あった後でね。

 

 なんかね、祈ったよね、この時。

They武道はみんなのものっ」っていう前フリはあったんだよ、MCの時だけどw、あったから、はたして客席はそれをおぼえているのか、おぼえていたとして、ステージまで届くだけの数の声がおぼえているのか。

でも、とおったんだよね、この時。

熱くて厚すぎる信頼は、実を結ぶ時もある。

 実を結ぶ時がある。時々、でも、確かに、ある。

りょうちゃんのあの、客席に対しての、今日来た人は明日も来るよね、この曲知ってるよね、この振付できるよね、俺とあいつの振付の違いわかるよね、亀ソロ滋賀のサムサム失敗したことみんな当然知ってるよね、っていう、ああいう感じ。

ここにいる人たちはみんな宇宙Sixのことが好きだから全部知ってる!わかってるに決まってる!

それは、決して褒められたことではないんだろうけど、でも、全力で褒めたいんだ。モンペ上等。

みんなは昔から応援してくれてるし明日も来てくれるし俺たちのこと全部知ってるに決まってる。

そう貫けるのは、それは客席に対する信頼だとおもってる。

あの時、新規でごめんな、って、思ってごめん。

そういうことじゃないんだ。

昔から応援してなくても、明日来られなくても、会場に入れなくても、全部を知らなくても。それでもいいの。それでも、あのひとは「昔から応援してくれて」って言うし、「またあした!」って言うし、こっちが知ってる体でどんどん話すすめる。

そして、それには必ずフォローが入る。(しかもそのフォローは秒で入る)。

だから、「昔から」って言えるし、「またあした!」って言えるし、どんどん話すすめられる。

それは、自分の周りにいる人への、グループへの信頼だなって。

周りにいる人への、グループへの、客席への信頼があってはじめて、しぬほど勝手にいっぱい自由にしゃべれるんだなって、思ったの。

また明日、が事実じゃなくても、また明日、って言ってたら現実になるかもしれない。

ー 昨日をリセットして今日を初日にしたら明日またできるかもしれない。

…2日間しかない湾岸Liveの2日目に。しまいには、りょうちゃんはそんなことを言い出した。

昨日の思い出がなくなっちゃうでしょ、ってちゃんとフォローしてもらって、そっか、って言いながら。

そっか、ってうなずきながら、それでもぼくはあしたをみている。

「またあした!」

ないはずの明日は、きっとつくれる。

「またあした!」

笑って手を振るきみの頭上に、いっぱいの幸福がふりそそぎますように!

りょうちゃんおたんじょうびおめでとう!