みくだりはん

めぐさんが連載のなかで、自分とこにくる手紙がもはや

「林担、お悩み相談所

 みたいになってる」

って書いてて。

自分だったらどうだろう、悩むかなぁ、って考えて、わりと自分は薄情なので、悩まないかもなー、と思って、でも、今まで数々こういうことがあったけど、そういえば、自分は見送った側の人を好きだったことばっかりだなー、とも思った。

(いっかいだけ、出て行く側っていうか、解雇くらった時があるけどそれは除外…)。

誰かが出ていくのを見送る側はどうしたって「なんでだよ」って言いたいし、出ていく方は出て行かれた側に問題があったって言いたい。そこは絶対相容れないからしょうがない。そこに事実はあるけど、真実は本人たちにも多分わかんないし、私の正義と貴方の正義は違うんだからしょうがない。しかも、その正義は好き嫌いからきてるから、ほんと、それは、しょうがない。

悲しい寂しい以外何もない時もあるし、見送る側も見送られる側も入り乱れて双方「なんでだよ」ってって言いたい時もある。しょうがない。

ここではないどこか、への憧憬は、どこにだって誰にだって、多分ある。

あの事務所はしぬほど特殊だし、面倒くさいことてんこもりだし、意味なくぼっこぼこに全然関係ない人に叩かれるし、その分アドバンテージもあるっちゃあるのかもしれないけど、そのアドバンテージに対して、特殊で面倒くさくて意味もなくつらい思いをすることの方が圧倒的に多い、じゃん?

だから、事務所を出たい、っていう気持ちは、それがどんな理由であれ、理解はできる。そういう気持ちに本人がなってしまったらもう、こっちは送り出す以外の選択肢はないし、悩んでる場合じゃないし。なんでだよ、とは、思ったとしても。

陰謀論的なことではなくても、なんらかで事務所にいずらい理由があったとしても、それは本人にしかわからないことだし、追い出されそうになっても助けてくれる人とかを内部につくってこれなかったということの証左でしかないし、そこでしがみついてがんばるよりは引く道を選んだということになるだろうし、そのへんについてはめっちゃ薄情に考える、私はね。

最終的にこっちとしては、その人を追うのか、追わないのか、の二択でしかないし。

事務所を出る、場合の話としては。

そこに、猛烈に悲しいという感情はあれど、悩んでる暇も、悩む隙も与えられない気がする。ただ、悲しかったり、不安だったり、でも、本人にとっては良かったことなのかもしれないっていう気持ちもあったり。悩むよりは、そういう感情。

お悩み相談所と化すのは、事務所は続けるから、なのかなぁ。

事務所にいるのは、その、将来がわからない(ジャニメリがいなくなった後のことが皆目見当がつかない)ということはあるけど、将来なんか実はどこの事務所行ったってわかんないから、現段階で、事務所を続ける、という選択肢は良いことだと思う。

そこに「いる」からこそ、わりといろんなこと、宇宙のひとも連載に書けるわけだし。

これでいなかったら、一気に縦読みの世界に突入するわけだし。

逆に、「いる」からこそ、じゃあなんで抜ける必要あんのって話になるわけで、これはもう結論としては「本人が言い出した」ことであって、言い出したことをほかのみんなは受け止めた、という話以上でも以下でもなくて、こたなんかはもう本当に本当に素直に、言い出した理由はわからない、って行間に詰め込まれまくってるし、本人が何を言おうが、言い出された側としては「わからない」でファイナルアンサーなんだと思ってる。

演技仕事をするにあたってグループ活動が云々、という話についても、こたが全力でぶった切ってるしな。(そもそも、演技の道に行く、みたいな話、実はあんまり本人以外の話には出てきてないっていうなかなかな現実もある)。

まぁでも、

わかるでしょ!

って怒られたけどw(笑っている場合ではない)

わかるでしょ、は、俺と彼がちゃんと意思疎通ができてたことはわかるでしょ、今までちゃんとグループでやってきてそこに嘘はないことはわかるでしょ、なのかもしれないし、なんかいろんなことひっくるめて わかるでしょ だし、これ以上翔ちゃんのわるぐち言ったら許さない!って言われてることはひしひしと伝わった。

ひしひしと伝わったけどな。

わかるでしょ、って言われても、わかんないっすよw(笑っている場合ではない)

私の結論は、「わからない」に集約される。

抜けたかった、ことは、わかってる、つもりだったけど。

一人になりたがっている、ことは、わかってる、つもりだったけど。

その理由を問われたら、それは「わからない」。

ただひとつだけ、宇宙になってなかったらこのエンディングにはなってない、っていうことは、絶対思わない。

宇宙になってなかったら、もっと早くエンディングが来てた。それは確信的にそう思ってる。

あのね。

スクアッドの、大阪の千穐楽でさ。

カーテンコールで、そもそも、なんでこういうコラボの舞台をやることになったか、っていう話を、サーデラの主宰の方が話していて。

ジャニ側のマネージャーから「2~3年前に」宇宙Sixを紹介されて、そこから互いの舞台を見に行ったりという交流が始まって、っていう話だったの。

2~3年前に宇宙はねぇぞ、って、客席が、しずかーなまま、しずかーにサワサワしたんだよね。

そのサワサワを察したりょうちゃんが、マイク通して、それはいいの!って。

それはいいの、その頃は、Theyぶぶぶぶっ、って、泣き真似しながら、わざとふざけた感じで言った。

なんかね。

私、スクアッドの話は、宇宙に「なったから」来た話なのかなって、その時までは漠然と思ってて。

宇宙Sixって、一応、結成間もないフレッシュなJr.ユニット、なんだよね(フレッシュ!)

フレッシュなユニットとして結成して、フレッシュな仕事、みたいなことで、ブッキングしてもらったのかなって。

漠然とそんなふうに思ってたから。

あ、違うんだ、みたいな。

この話、スクアッドという形は見えてなくとも、サーデラ側と何かしらコラボ舞台をしましょうっていう話は、もともとはThey武道の時に始まってたんだ、って思って。

その頃から話はあって。

その頃から交流はしてて。

でも、出演しない、を選んだんだ。

じゃあ、やっぱ宇宙になる・ならないの話じゃないわ。ならなかったとしても、違うエンディングは選べないわ。

そっかーーーーーー、って。おもった。

そんなに昔からの、Theyの頃に持ち上がった計画も、優先されなかったんだ、って。

湾岸の時にさ。抜ける抜けないって話、出てたのかどうかは知らないけど。

歌舞伎に、っていう話はしてなかったけどまぁ、歌舞伎かぶるからスクアッド出ないんだな、って、こっちはそう思うしかないじゃん?

でもさ、そのあとの連載で、有頂天の本番がスクアッドのリハとかぶるから、っていう説明を妙に丁寧にしてて、なんでその説明今更丁寧にするんだ…?いや、湾岸で有頂天とスクアッドの話MCで出て、その後SAKURAに行く前の口上みたいなとこで、あなた思いっきり「滝沢歌舞伎」って単語わざわざ出してたよね…?あの時、客席の700人中800人が、はいはい歌舞伎ね了解した!、って思ったけど…?

…って、すごく不思議だったんだよね。

そしたら、めぐさんが歌舞伎出ますって話になったから。

あー、歌舞伎かぶるから、っていう、こっちがそれで納得してた理由が消えちゃったからか、めぐさんが両立できるなら「出られるじゃん」って話になっちゃうもんな、って思って。(アンダーつけられないって話はナシだ、どっちを優先してスケジュール組んでるのかって話な)。

しかも、スクアッドは外部舞台だからさ。今日はリハでした、とか、そういう話がほろほろ出てくるからさ。

それまでワークショップとかプレ稽古とかあったけど。

実際に、ちゃんと稽古に入りました、っていうのは、ちょうど、有頂天の大千穐楽の日だったんだよね。

それだとさ、稽古、一日遅れるだけで、間に合っちゃうんだよね。

でも歌舞伎の稽古があるから!っていう話になってもさ、めぐさんが出るとなると、全部、できちゃうことになっちゃうんだよね。

いやそれはね、本人も突然丁寧に説明したみたいに、本番とかぶりますっていう話もわかるし、歌舞伎に目黒は突然出ることになったのかもしれないし、歌舞伎でソロで歌うのにアンダーってわけにはいかないわ、みたいなこともあるのかもしれないし、そんなスケジュールで仕事なんかできないって話かもしれないし。

でもな。それでも、だよ。

この段階では、こっちは3月に抜けるとは思ってないからさ。

だから、私は、すごーく怒ってて。

歌舞伎がかぶるから出られない、って納得してるこっちに対しても、だから声の出演っていう形にして6人の舞台でまとめあげた人に対しても、なんかいろんなことに対して、これってすっごく失礼じゃない!?失礼じゃない!?って、ずっと思ってました、私はね。

失礼なのは、別に、誰が、って話じゃなくてさ。

そういう、整合性が取れないことに対して、私が勝手に怒ってたっていうかさ。

なんつーか、そういう、スクアッドは声の出演だから6人で出る舞台の扱いでチラシにもいる、歌舞伎がかぶるから出られないだけだ、っていう、そういう設定を大事にしてるこっちに対して、そういう設定のなかで動いてる林くん本人に対して、林くんは出ないって形なのに両方出るめぐさんはアンダーで対応するしかない状況に対して、なんか全部、全部失礼じゃない!?林くんとめぐさんに対して失礼じゃない!?

失礼じゃない!?

(出汁はおいしいよ!?)

…って、ずっと怒ってたなー。

そんなの、よくあることっちゃよくあることだから、しょうがないけどさ。仕事選べる立場じゃないことは百も承知だし、仕事あることは単純にめでたくて、良いことで、楽しいことで、ありがたいことだって、それもわかってる、つもり。こっちがガタガタ言うことではない。

でもさー。

でも、失礼じゃない!?今回のこの流れはさ、スクアッドを6人の出演でまとめた側に対しても、本人たちに対しても、いろんなことを納得させてるこっちに対しても失礼じゃない!?設定は守ってほしいんですけど!?…って、すっごい、モンペになってた。

まぁ、でも、結論が、こうだったので。

そっかーーーーー、みたいな。

もともと6人の舞台ってわけじゃなかったのかーーーーー、みたいな。

サーデラさんまじほんとほんと申し訳ないです土下座案件ーーーーー!、みたいな。

今となっては。

今となっては、べつになんか、宇宙にならなきゃ抜けなかったとか、宇宙のほかの人がいやだったんだろうとか、そう思われてても別にそれでもいっかな、みたいな気持ちもあって。それで気がすむなら、それでいっかな、みたいな。さんざん、宇宙になったせいではないと思うって主張しといてなんだけど。自分自身の正義は自分個人のものでしかないから、しょうがないよね。

抜けたかったのは本当だろうから、無事その願いが叶ってよかったね、としか言いようがないし、失礼じゃない!?って、怒ってた私の目がフシアナでした、というだけの話。

あのとき、ほんとに、ほんっとにずっと、失礼じゃない!?って思ってたんだよな。誰に対してとかでなく。ちゃんと設定守ってよ!って、謎に怒ってた、私。

芝居やりたいって言うのに、えび座には出ないスクアッドには出ない、抜けたいんだろうなというのはわかる、でも、亀ソロからの湾岸のグループとしての流れがすっごくすっごく良くて、もうちょっと、もうちょっとここを切り抜けられたら、このいい流れにのってやっていけるかもしれない!スクアッドはとにかく声の出演で6人で出るという形にまとまっている、歌舞伎に出るからだという理由でこっちは納得するから、もうちょっと、もうちょっとこのまま、このままのいい流れでいけたら!

……って、そう願っちゃったんだよなー…。

だから、こっちが必死に守ってる設定をそっちの都合で崩さないでくれよ!って、一人で勝手に、妄想ですっごい怒ってた、私。

我ながらフシアナがすぎるし、そもそもそっちの都合が優先されるべき問題だし、勝手に妄想しすぎているw

仕事があるのは、無条件でいいことなのにね。

でもね、実際は、3月31日がきてね。

そして、4月2日がきて。

4月8日に、スクアッドの一件はTheyの時からすでに始動してたんだ、ってわかって。

そっかーーーーー、ってなって。

Ifの世界は、何がどうあっても存在しないな、って、自分のなかでは踏ん切りがついた。

歌舞伎は、見に行った。

感想とか書いてないけど、歌舞伎は毎年行ってる。行ってた。

私は、歌もダンスも、アイドルっぽいことも、彼は普通に続けると思うよ。芝居がやりたい、ことと、そのことは矛盾しないし、次の仕事ミュージカルだし、なにより事務所にいるんだし。

それでいいんだと思う。

芝居したいを理由として抜けたことも、でもそれメンバーに全然納得されてないことも、歌もダンスも続けても、それ全然悪いことじゃない。誰も悪くない、って、そういうことだと今は思ってる。

わたしは、聖人君子を好きになったわけじゃないから。

ある意味勝手で、頑固な林くんで、それがいいと、思ってたよ。それでいいと、思ってたよ。

嫌味でもなんでもなく、ほんと、抜けたいって願いがかなって、よかったねって今は思ってる。私は冷たいし薄情だから、自分の手のなかに入る範囲からいなくなっちゃうと、まったく追わなくなるから、次に見ることがあるとしたらいつになるんだろう。

もう一回だけでいいから、クリエ見たかったなあって思うけど、それはしょうがないね。

思い出はもう、一生分もらいました。

私は3人のTheyしか知らないけど、それを最初から最後まで見られて、ほんとに、一生分。これで完全に終わったんだなーっていう、妙な感慨だけが残る。

ありがとうね。

全国ツアーまで、押し上げてあげられなくて、ごめんね。

元気でね!